2007年01月28日

鏡の中からこんちまたまた

後頭部に寝癖があるようで、どうも気になった。
普段は寝癖なんか殆ど気にしないのに、今回ばかりはなぜか気になった。鏡はあるけれど、一つじゃ後頭部は拝めない。なので、デジカメで後頭部を撮影してみた。
結局、寝癖は大したこともなく(いや、実は結構なものだったのだが、処置をしなかっただけ)、今度は別なことが気になりだした。
「自分の顔をしばらく見ていない」
風呂上りに鏡くらいは見るけれど、鏡ってヤツは真実を映さないから、信用したことが無い。
で、自分で自分を撮ってみた。
するとビックリ。
病気のおじさんが写っている。
大変だ。このおじさんは病気だ!
不細工病の末期患者だ。
しかし、慌てて鏡を見てみると、いつも通りの松田優作みたいなカッコイイオレが映っている。
変だな。
どっちが変なんだ。
デジカメか、鏡か、それともオレの目か。
デジカメは故障ということがあるが、鏡に故障などあり得ない。しかし、オレの目は腐れ目だと人は言う。
となると、鏡を見ているオレの目がおかしいということになり、デジカメは真実を写しているという事になる。
いや待て、違うぞ。
デジカメの画像を見ているのもオレの目だから、信用に足らないとも言えるじゃないか。
デジカメに写ったものと、鏡に映ったものとが違って見えるということは、オレの目が狂っていないということか。
すると答えは、デジカメか鏡が正しいということだ。
あとは、どちらを真実として採用するかということだが、多分デジカメが正しいのだろう。
なんだか、外を歩くのが恥ずかしくなってきた。
昔、ドラえもんの中で、のび太と体を入れ替えたしずちゃんが、「みっともなくて外へ出られない」と言っていたが、まさにそんな気分だ。
posted by 肉王 at 02:34| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月27日

命はいくらでもやるから、カネだけは助けてくれ

あ、あなた。
ひょっとして、【BAR】チキン・ハートをお探しじゃありませんか。
仙台坂を登りきる手前の、何ともみすぼらしい佇まい。そこは心に傷を負った臆病者たちが集う場末の酒場。
さて、今夜もひとつ、負け犬たちの遠吠えに聞き耳をたててみましょうか。

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今夜もチキン・ハートには客が一人しかいない。
陰気な酒の、闇医者ナマナカがグレンリベットをロックで飲んでいる。
それを、マスターがボンヤリとみている。
ドアを開ければ街中にクリスマスの喧騒が溢れているというのに、この店だけは世間の時間の流れから完璧に謝絶されている。
時折、勢いづいた酔客がドアを開けるが、店内に漂う異質な空気に怖気づいて、一歩も足を踏み入れず逃げ帰ってしまう。
マスターはともかく、ナマナカは「それでいい」と思う。ここはストレスを発散する場ではないし、疲れを癒す場でもない。ただ、酒を飲むところだ。
弱気な男も強気な女も、ここではフラットな気分であるべきなのだ。悩み事も解決されず、新しい発想も生まれない。そういう酒の飲み方ができない人間が、いつまでも耐えられるような場所ではないのだ。
「この間、知り合いの紹介で、ヒルズ族とやらと酒を飲んだよ」
「へぇ。ナマナカさんは顔が広い」
「そういうわけじゃあないんだが、まあ、ヒルズ族ってのがどんなもんか、見てみたかったもんでね」
「で、どうでしたか」
「こことは比べ物にならないような豪華な店だったが、どうしようもなかったな」
「ははぁ・・・」
「ヒルズのアンちゃんたちは、どれだけ高価なドンペリを開けるかだけ気にしているし、店側もドンペリを何本開けさせるかだけしか考えていないんだ」
「そりゃあ、豪気だ」
「しかし、みんなドンペリがシャンパンだということは知っていても、シャンパンがワインのことだとは知らないんだからお笑いだったよ」
「まあ、そういう店ではそうなりましょうな」
「あれじゃあ、中身が何だって同じだな。ドン・ペリニオンが可哀相だ。飲むためにではなく、見栄のために、やたらと栓を抜かれて床に撒かれるんだ」
「成金趣味ってやつですね」
「そうだ。一年前まで吉野家の牛丼を食っていたヤツが、突然カネを手に入れるとああなるんだ。貧乏人てのは、カネが無いヤツだけのことじゃない。カネの使い方を知らないヤツも、貧乏人と同じだ」
「そういう人達は、カネで何でも買える世界にしか興味が無いんでしょうな」
「いや、違うよ。今のこの世で、カネで買えないものなんか無くなっちまったんだよ。いつからかこの世ってやつはそういうことになっちまったんだ。だからこそ、カネで買っちゃあいけないものがあると心得るべきなんだ」
ナマナカは、グレンリベットの残りを一息に飲み干した。
「医者なんかやっていると、カネの無いヤツは助かる命でも見捨てなきゃいけないし、金持ちだってだけで、いらない命が助かることもある。闇医者だからってわけじゃない。大病院だってカラクリは同じだ。学会じゃ癌治療の進歩だって言ってやがるが、金持ちならって条件付きさ」
「まあ、私なんかは癌にかかったら、たとえ初期だろうとイチコロであの世行きってことでしょうな」
マスターの言葉に、ナマナカはフフン、と鼻先で笑い、空のグラスを差し出した。
「今、先払いをしておけば、その時は無料で治してやるよ。もちろん、僕が生きていればね」
「先払いですか?是非とも願いたいものですが、何を差し上げましょうか。この通りですから、おカネはこれっぽっちもありませんが」
「カネで買えない酒を一杯飲ませてくれ」
「そんなものは・・・」
少し眉をひそめて手を振るマスターの言葉尻を遮って、ナマナカが持ったグラスをさらに高く掲げる。
「とぼけなくてもいい。僕は知ってるんだ。マスター、あんた酒の密造してるだろう」
「・・・なんのことですか」
「いいんだよ、別に隠さなくったって。僕だって闇医者だ、警察とは縁遠い人間さ。そんなことより、僕はマスターと結構良い付き合いをしているつもりだが、マスターはいつまで経っても余所余所しいじゃないか。それが気に入らなくてね。それで、悪いとは思ったが、この間マスターが用で外へ出たときに、こっそりとバックバー横の扉から地下へ降りてみた。すると、あるじゃないか。ラベルの無い壜がズラリとさ。あれは僕の勘じゃ、きっと密造酒だ。違うかい」
「参りました。・・・しかし、主の留守に家捜しとは趣味が悪い」
「僕は人の心の中まで見るのが仕事だからね」
「仕方ありません。今準備しますから待っていてください」
そう言って、マスターは扉の奥へ姿を消した。ややあって、扉から姿を見せたマスターは、一本の壜を手にしていた。
壜の中には白く濁った液体が半分ほど残っていた。
「これはまあ、いわゆる濁酒の一種です。名前はありませんが、46号と呼んでおります。私が作った酒の中でも、まあデキのいいほうです」
「ドブロクか。初めてじゃないが、滅多に飲む機会も無い」
「このまま飲むと、必ず吐いてしまうので、アンゴスチュラ・ビターズを数滴垂らして飲みます」
「・・・毒なんか入ってないだろうな」
「ナマナカさんは、私の手術をする時に出鱈目をしないでしょう。それと同じくらいに信用していただいて結構です」
「・・・そう言われると少し不安だな」
「良かった。実は私も、是非すぐ飲ませろと言われたらどうしようかと思っていたんです」
マスターは笑って壜を下げたが、ナマナカは、ひょっとしたらカネ以外の事で命を落とす唯一の機会を失ったかもしれない、と少し残念だった。

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世の中なんでもブランド志向に傾いています。
不景気の時は何でも100円の店ばかり有難がるくせに、ちょっと小金を得ると、すぐに高級品に走ってしまう。
人間の悲しい習性です。
でも、ブランド物ばかり欲しがることこそ貧乏性の最たるものです。
なにせ、ブランド物は外れが無い。外れが無いからメクラでも間違う心配が無いからね。値崩れしない株を買うようなもんでしょ。貧乏人が一番有難がるパターンなのよ。
ブランド物で失敗するのは、安く買おうとして偽者を掴まされるから。ブランド物を安く買おうってのが、そもそも貧乏根性丸出しで、そんなヤツあブランド物に手を出しちゃいけないし、詐欺にかかって当然。

本当にいい買い物ってのは、名前の有無に関わらず「いいもの」を見極めることが大事。
でも、世の中にはそんなものそう易々とは転がっていませんな。
posted by 肉王 at 02:57| Comment(0) | 【BAR】チキン・ハート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月26日

徒然と言い訳を

今夜は久しぶりに普通の日記。
何年ぶりでヤフオクで1万越えが2点出た今宵。
オレは少し気分が良い。
こんな気分の時は、ブランデーグラスもガウンも無いのが残念だ。
まあ、少しどころじゃなく嬉しいってことさ。
何せ、このところ全然客が来ないからさ。もう、干からびてんの、オレ。確かにさ、特に棚も変わってないから、来ても大して面白くないモンね。

このところ、ずっと絶句問答ばっかり書いているわけですが、当初の目標よりも時間がかかっています。
本当は十までで終わるはずだったのに、そんなに甘くは無かったというわけです。
(四)で早々に中入りを入れたのも、七回目位で終わるだろうと踏んだからなのに、未だに終わらない。どうなってんでしょうか。ええ、おい、シャチョー!

(十)を書き直したのは、決着まで近道をしようとしたのを、やっぱり当初の予定に沿ったものに変更したからです。結末は同じでも、通るべき道を通ったものとそうでないものとでは受ける印象が段違い。
未来少年コナンだって、一度ハイハーバーで暮らしたからこそ、最終回で「のこされ島」へ辿り着いた時の感慨が違うわけでして。
まあ、そんな御託はどうでもいいから、一体いつになったら終わるのかと、鋭く詰め寄る人もいらっしゃるでしょうね。
そればっかりはどうも・・・。
あと2回・・・いや、3回・・・。
タチの悪い仕事を抱えてるんで、あと4回・・・。
月末が近いんで、あと5回・・・。
posted by 肉王 at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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