2009年11月30日

最近読んだ漫画

やあどうも。

最近読んだ漫画本。

・森薫「乙嫁語り 1巻」 (BEAM COMIX)
・石黒正数「それでも町は廻っている 6巻」(ヤングキングコミックス)
・鬼頭莫宏「殻都市の夢」(F×comics)
・諸星大二郎「闇の鶯」(KCデラックス)
・磯本つよし「エナ」 (アクションコミックス)
・沙村広明「シスタージェネレーター」(アフタヌーンKC)
・沙村広明「おひっこし」(アフタヌーンKC)

沙村広明は両方とも面白かったです。
特にシスタージェネレーターの「制服は脱げない」が好きですね。

石黒正数「それ町」は相変わらずの安定感。しかし、何巻目からか作品内での時間経過がまちまちになってしまったので、時々混乱する。意図的にやっているのは分るのだけれど、ちょっとひねりすぎかなとも思う。あと、「それ町」を読むときは背景に描かれている人物に注意すると面白いです。

諸星大二郎はどうだったかな。オレの好きな稗田礼二郎シリーズなのに、なんか何時もより印象が薄かったのは、ひょっとして駄作だからかな。

鬼頭莫宏は面白いけれど、無理して読むほど好きな漫画じゃなかった。読後感の悪さを思うと、定価が果たして正しいのかどうか分らなくなる。

磯本つよしは残念ながら論外。語るべきところが皆無。

森薫は素晴らしかった。絵、ストーリーとも文句無し。ある意味で漫画の到達点を見せてもらったと思った。勿論これが頂点ではないにせよ、大友克洋以来の「現段階での頂点」を感じた。
もし今、手元に1000円しか残っていない人で、明日死のうと思っている人がいたら、最後にこの本を読んでから死になさい。それだけの価値がある。

これらの他にも、ワシズとかアカギとか読んだけれど、この辺は「相変わらず」だからオミット。

本当は森薫と石黒正数のどこが面白いかを「動画版」でやろうかと思っていたのだけれど、相方のベイチさんが全然来ないのでシメシメとこちらで簡単にやりました。
posted by 肉王 at 01:25| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月28日

初冬の曙にトクシカを見た

やあどうも。

27日に、篤志家の方に吾妻ひでおの高い本を買っていただきました。
世の中は捨てたモンじゃないよ。ありがとうございます。
でも、買ってくれたのは東海地方の人・・・。
仙台市民からは相変わらずの鼻つまみ者扱いというわけだが、それでもカツ丼弁当をくれた人もいたので、オレはまだまだ仙台市民を見捨ててはいない。やや目線が高くてはなはだ申し訳ない次第。

話は変わるけれど、「野村ノート」(野村克也・著)の文庫本が出ましたね。文庫化に当たって、随所に加筆がなされていました。特に選手の所属については最新の情報になっていました。
野村監督(あえて監督と呼びます)は、文章が上手です。
説得力があるのは、何も実績の背景に拠るからというわけではありません。話の組み立てが論理的なんですよ。しかも、面白い。
こういう人が啓発本ばかり書いているのはもったいないと思う。
せっかく沢山の(筋書きの無い)ドラマに立ち会っているのだから、小説や伝記などを書いてもいいのではないかと思う。
なにも無理に話を作る必要も無い。あったことをそのまま書くのでも充分だと思う。
これまでの著作で語られているのは、いかにして組織を作り上げ、優勝したかということばかりで、読みようによってはただの自慢話とされてしまうことにもなりかねない。
たしかにそれも面白いかもしれないけれど、そういうものを心底喜ぶのは無能な管理職や団塊の世代になりがちなのだ。
それよりも、一人のプレイヤー(出来ればなるべく無名な人物)にスポットを当てて、プロ野球の厳しさや悲しさを書いて欲しいと思う。
野村監督にはそういうことが書けるだけの文才も情報量もあると思うし、そういう内容のほうが読者や選手の胸を打つのではないかと思う。
エースの品格や4番の姿勢を理論的に延々と語るのも大事ではあろうけれど、物語終盤の土壇場でボロボロにくたびれたエースや4番打者が意地とプライドをかけて最後の力を振り絞る場面を見せた方が、説得力があるのではないかと思う。
昔、高橋三千綱が「カムバック」という野球小説を書いて、それはもう「あざと過ぎる」と言われても仕方が無いくらいの「お涙頂戴」な話なのだけれど、それでも心に残っている。
高校3年の秋に、野球部を引退したばかりのG君に読ませたところ、彼は授業中にその本を読み、突然ハラハラと泣き出した。
そして、やおら後ろの席のオレに振り返り言った。
「俺は間違っていた」
Gはその後、少しでも後輩たちの役に立ちたいからと言って、放課後になると野球部の練習に参加し、1年生に混じって球拾いを始めた。
なんてアツイ野郎なんだ、と感動したが、初雪が降った日に「寒くてやってらんねえよ」と言ってやめてしまった。
まあ、感動が長続きしなのも人間なんだけれど・・・。
そのGは、その7年後にオレから50万円借りた後、忍者ハットリ君のようにドロリンと姿を消した。
あれから17年。Gは元気でいるだろうか。本人はどうあれ、カネだけでも無事かどうか教えて欲しいと思う月末であった。
posted by 肉王 at 03:12| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月27日

トクシカ

やあどうも。

キミタチとも長い付き合いだ。
もうかれこれ何年になるんだかならないんだか。
初めてのキミタチには何のことだかさっぱり分らないだろうから、この場を借りてこっそりと教えてあげよう。
昔から常連気取りでこのブログの界隈をウロウロしているヤツラはトクシカでないということなんだ。
トクシカとは、漢字で「篤志家」と書く。
そういう人が、ひっとり(「一人」の強調形)もいねーのがここだと言ってオレはすねているんだな。
まあね、別に篤志家を気取ってカネだけくれればいーじゃん、などと言うつもりは無いのだよ。
ただね、あまりにも古本屋としてのオレを無視しすぎなんだ、キサマラは。
そりゃあ中には他県からわざわざここまで来て売り上げに協力してくれる人もいるのだけれど、その一方で仙台市内のオマエラのていたらくといったら、そりゃあもう酷いものだ。
夕方にぶらっと現れて、3時間も4時間も雑談だけして、あげくに使った金額300円て「一体何よ」と。
どうやらオレは仙台市民を買い被っていたようだ。
このまま人の誠意を当てにしていては身の破滅だ。というかもうすでに破滅しているとも言える。
現在の経営状況を分度器で計ったところ、なんとビックリ89度だ。あと1度でサヨナラだ。
というわけで現在オレは店内から漫画本のバラを撤去中。
それまで漫画が入っていた棚は、現在スカスカになっている。セット本を無造作に突っ込んでいるだけ。
バラ本を撤去してどうするのかというと、桂小金治ばりにそれは秘密です。
秘密だけれども、そっと教えてあげよう。
「ヤケクソの大博打」ですよ。
どうせ傾いたのならば、いっそ大きく傾けてやれ、の気分。
そしてまた、もう誰にも会いたくない気分。
もしもいるのなら、本気で急げ篤志家の諸君。
posted by 肉王 at 03:41| Comment(5) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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